協議会について

こどもを中心とした
教育DX推進へ

本協議会は、2024年4月からの小中学校におけるデジタル教科書本格導入を見据えて、デジタル教科書を起点として学びをつなぐ新サービスである教科書ポータル「EduHub(エデュハブ)」の構築や、教育DXに関わる提言活動などを行います。
「EduHub」の開発を担うトッパンと、教科書発行者・教育ICT関連事業者が協働することにより、各社の技術やノウハウを融合し、こどもを中心とした教育DXを推進します。

設立の背景

文部科学省が定めた学習指導要領で示されている「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の推進や、特別な配慮を必要とする児童生徒等の学習上の困難を低減するため、2019年から一定の基準の下、デジタル教科書を紙の教科書に代えて使用することができるようになりました。2024年度以降は、小学校5年生から中学校3年生までの全児童・生徒に対して英語のデジタル教科書を提供し、次に導入する算数・数学や、それに続くその他の教科についても、学校現場の環境整備や活用状況等を踏まえながら段階的な導入が予定されています。そのため2024年度以降のデジタル教科書の在り方を見据え、教育効果の検証や、活用促進施策、教育データの利活用の加速、LMS (学習管理システム)を含む教育ICT各社との相互運用性を高めることなどが求められています。

一方で、学びのDXが推進されるなかでは、サービスごとにログイン先があるため、児童生徒は複数のデジタル教科書やデジタル教材を授業中に簡単に開くことができず、使いづらさが生じたり、教職員が児童生徒情報を何度も登録する作業が負担になったりと、教材やサービスの多様化によって課題が生じています。本協議会の設立により、これらの課題を見据え、児童生徒、教職員にとって利用しやすい学習環境の実現に取り組みます。「EduHub」を通じて様々なデジタル教科書・教材等がひとつにつながることで、サービスの併用による煩雑さの解消とともに、新しい学習体験を提供し、分野横断的な学びや探究的な学びなど、デジタルならではの利点を活かした教育DXを推進します。

主な活動内容

教育に関するサービスをつなぎ、こどもを中心とした理想の学習環境実現に向けて取り組みます。

  1. 教科書ポータル構築と導入の推進 本協議会の参画企業が連携し、トッパンが開発する新サービスである教科書ポータル「EduHub」により、デジタルを活用したこどもの学びを支えるポータルサイトの構築を推進します。LMSなどとの相互連携により各種教育サービスの機能向上に寄与します。本協議会の参画企業は「EduHub」の運用方針・普及活動・ビジネスモデルの協議を行います。
  2. 教育DXに関わる提言活動 学びのDXに向けた課題解決や学びの場の更なる発展を目指し、シンポジウムや講演会開催などによる提言活動を行います。